”見た目だけ”に後悔したあの日

~私たちはサバイバルゲーム用品のブランドとしてスタートしました~

サバゲーを始めたての頃、回りの方のカスタムされた銃がとてもカッコよく 、
自分も色々とカスタムしてみたいと思い、最初に光学照準器を取り付けようと思いました。

ネットで調べてみると安いものから高額なものまで色々ありました。

始めたばかりの趣味に高額なお金は使えないので、
最初は通販で2000円ほどの光学照準器を購入しました。

自分の銃に取り付けた見た目は映画などで見るイメージにピッタリで 、
ついつい角度を変えて何度も見惚れていました。

「さあ、このカスタムされた愛銃でHIT量産するぞ!」
と意気込んで、いざフィールドで使用すると全く使い物になりませんでした。

暗いレンズ、光量が低い、勝手にズレるドット・・。

でも当時はたまたま個体差が悪かっただけ。と自分に言い聞かせていましが、
気が付けば恐ろしい金額をつぎ込んでまさに安物買の銭失いでした。

周りの「とりあえず実物を買おう」に疑問

そんな状況を見た周りの仲間は「とりあえず実物買っておけば間違いないよ」
と言いますが、高額な軍用メーカー品を買うくらいなら
そのお金でもっと良いエアガンが買いたいというのが本音でした。

ましてや軍用メーカーで使用する光学照準器は
20~30mで戦うサバゲーにおいてはとてもオーバースペックです。

安価なもので失敗はしたくない。
かと言って軍用メーカーの高額なものは手が出ない。

そこで私たちは決意しました・・。
「オリジナルの光学照準器を作ろう。」

とにかくやる気だけはある!

コネや人脈があるわけではない私は、検索して出てきた光学機器の海外工場に、
片っ端から「オリジナルでドットサイトを作りたいです!」とメールを書き送りました。

今思えば乱雑な文章だったので相手にすごく失礼なことをしたと恥ずかしいかぎりです。

しかし有名メーカーを取り扱う工場は当たり前ですが返答は来ず・・。
それからしばらく私は空のメールフォルダをチェックする日々が続きました。

理想と現実のギャップ

心が折れかけていたところ、
ある欧米向けの光学機器を生産している工場から返信がきていることに気付きました。
すぐに連絡を取ってメールで何度かお話を聞いて、
実銃向けの高品質なモノづくりをしていることが分かりました。

「ついに理想の光学機器が作れる!」と気持ちは高鳴ってしていましたが、
サンプル品を取り寄せてみると・・全然ダメでした。

レンズ内にゴミがあったり、パーツの互換性がイマイチだったり、
サバゲーをするユーザーとして予想していた以上に数多くの悪い部分があり愕然としました。

品質改良はコツコツと

しかし、他に良い工場やメーカーさんに知り合いがいるわけでもなく、
私が今できることは目の前のことを全力でやることだけです。

工場の品質を上げる為にいくつもの改善案を作成し、工場へ提出しました。
検品についても海外と日本の2重チェック体制を作るなど、
品質改良でやることは山のようにあり職場はまさに戦場です。

それから品質を改善したらまた違う部分に問題発生するのは日常茶飯事で、
当時はまるでゴールの無いマラソンを走っている感覚でした。

1番のエネルギーはお客様の声

今でも仕事におけるトラブルは毎日のようにあり、
ときには頭を抱えて悩んだり落ち込むこともあります。

しかし、そんなときにお客様から感謝の声をいただくと、
本当に頑張れる気がしてなりません。

けしてカッコつけて綺麗ごとを語っているわけではなく、
本当に辛いときに支えになるのは権力やお金ではなく、
「自分を必要としてくれる人」だなとこの仕事で学んだ気がします。

ご購入いただいたお客様には、
ぜひ長くご愛用いただきたいと本当に心の底から思っています。

心豊かになれる「素晴らしい体験」を目指して

おおげさかもしれませんが、私は自分の作ったものが本当に大好きです。

他社の世界中で使われている光学機器もとても魅力的ですが、
サバゲーで使ってて一番楽しいと思えるのは、今でもMARKSが世界1位です。

もちろん実装備を否定する気もありませんし、
アニメやゲームのコスプレも楽しそうだなーと密かに思っていたりします。

サバゲーに行くと本当に色々な価値観に出会えて心を豊かにしてくれます。

やっぱサバゲーって最高ですね。

MARKS代表 鈴木


公式サイトにてドットサイトの販売は終了いたしました。